水虫は、ほとんどの方が知っている皮膚病ではないでしょうか。
水「虫」と虫という言葉が使われている事から、虫が原因の皮膚病と思われがちですが、実はカビが感染する事で起こります。
カビの1種白癬菌が、皮膚や爪に感染する事で水虫となってしまうのです。
一切、虫は関係ない皮膚病ですが、水虫は元々虫に刺された事で起こると考えられていました。
水虫の語源ですが、田んぼが関係しています。
日本では古くから稲作が盛んでした。
今では機械で田植えは行いますが、この時代は裸足で手で植えています。
田んぼで働いている農民の中に、足の痒みなどを訴える方が多かったようです。
白癬菌は湿気のある所で、繁殖しやすい性質を持っています。
田んぼに入った後、足を洗うなどしなかったら、白癬菌に感染してしまい水虫になりやすいでしょう。
田んぼに入った後、足の裏が痒くなる為、田んぼで虫にさされたと当時の方は考えたようです。
この事から田んぼに欠かせない水と、虫とがかかり水虫という語源になったのです。
この語源のように水や、湿気のあるお風呂場などで、感染してしまうケースは少なくありません。
水虫といえばおじさんがかかる皮膚病というイメージがありますが、子供でも感染してしまうので注意しましょう。
子供の場合、一緒に暮らしている家族から、感染してしまうケースが多いようです。
お風呂場に置いてあるマットは、ジメジメとしているので、白癬菌が増えやすい場所です。
そのマットを子供が踏んでしまうと、白癬菌に感染してしまうリスクは上がってしまいます。
子供を水虫にさせない為にも、水虫のような症状を感じたら、まず皮膚科を受診しましょう。
検査で白癬菌が見つかった場合、水虫治療を始めます。
水虫治療は外用薬と内服薬の2つの方法がありますが、ほとんどの場合は外用薬で完治します。
早めに対処しなければ、水虫をうつしてしまう事に繋がるので、早めに水虫治療を受けましょう。
角質増殖型水虫と喫煙の影響について
水虫にもいくつか種類があります。
このうち、足の裏全体に原因となる白癬菌が増殖してしまうのが角質増殖型水虫です。
角質増殖型水虫の特徴としては、角質が厚くなり、表面がザラザラし、冬場などはひび割れが生じることがあります。
水虫特有の水泡や痒み、ジュクジュクとした皮剥けが起きることも無いためほとんど気づくことができません。
症状が進むにつれて皮膚がますます硬く厚くなり、シワに沿って皮が剥がれるようになりひび割れが生まれるようになります。
ひび割れが進むと歩くたびに激痛が生じることもあるため、そこで初めて角質増殖型水虫に罹ったことに気が付く人も多くいます。
踵の皮が厚くなったり、ガサガサになっているのを単なる手入れ不足だと判断して放置し、発見が遅れるといった事例も見られます。
ひび割れて痛みが現れるなどした時にはすでに慢性化しており、白癬菌が足の裏全体に広がってしまっている状態です。
更に対処をせずにいると爪水虫を併発する危険もあります。
また、部屋の中を裸足で歩いた場合、カサカサの皮膚が剥がれ落ちます。
この皮膚片には大量の白癬菌が付着しており、気づかないうちに人に伝染させてしまう恐れもあります。
治療には市販薬も販売されていますが、皮膚科の専門医に相談し、症状にあった治療を行っていくことが最も効果的です。
また日常生活においても生活習慣が悪影響を及ぼすことが考えられます。
代表的なものとして喫煙があげられます。
喫煙によって免疫力が低下し、血行が悪くなることで水虫の発生や症状の悪化が促されます。
発症リスクは煙草を一日20本吸えば2倍に跳ね上がるという調査結果もあり、喫煙はリスクが高いので控えることが無難です。
血豆の対処法を間違えると水虫になりニゾラールを
足にできる血豆は痛いです。
足の裏にできるようなことがあると歩き方が悪くなり、ほかの部分に靴擦れができてしまうこともあります。
なるたけ早く血豆の対処をしたいと考えるでしょう。
自分でできる血豆の対処方は自然治癒をするまで待つことか、針で血を抜く方法です。
ただしどちらにしても対処を間違えると感染してしまうことがあります。
感染のなかで考えられるのは水虫です。
一度感染してしまうと、完治が長引くことがあり、体質によっては何度もぶり返してしまうことある症状ですので、水虫に感染しないようにすることが大切です。
自然治癒をするにしても。
自然に血豆が潰れてからの治療になりますので、皮が剥がれてから感染をする可能性もあります。
また針で血を抜く対処法は、消毒をしっかりとしておかないとあとで感染原因になることがあります。
素人でも治療できる症状ですが、悪化をさせたくないのであれば、クリニックで処置を受けるのがおすすめです。
ただたとえ水虫になったとしても、ニゾラールがありますので、正しく使うことで完治をさせることができます。
多くは水虫で使われることがありますが、頭皮でも活用できる医薬品です。
血豆ではありませんが、頭皮に湿疹ができてかゆくて、指をあてると血がついているようなときがあります。
頭皮ニキビとして処理されることがありますが、水虫と同じ原因である真菌がわるさをして、頭皮湿疹ができていることも考えられます。
そのような頭皮湿疹は、脂漏性皮膚炎と呼ばれており、頭皮の皮脂を食べて活動をしています。
皮脂が多ければ改善するわけではなく、洗髪で減らしたとしても皮脂が分泌されますので、ニゾラールシャンプーなどを使って対処をしなければなりません。